NPO法人群馬県スローフード協会
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新年のご挨拶


                           理事長 新井治男
謹んで新春のお慶びを申し上げます。
皆様お揃いでそれぞれ良き年をお迎えになったことと存じます。

 ご承知のとおり、昨年秋の台風15号と19号がもたらした被害は、人的な被害をはじめとして、家屋、農作物等様々な被害があり、近年には珍しく大きな爪痕を残していきました。こうした自然被害は、日本のみではなく世界至るところで年々厳しさを増しているように感じられます。
地球温暖化が進むと、気温が上昇するだけでなく地球全体の気候が大きく変化するので、世界的に問題視されており、自然環境や人の暮らしにも重大な問題が起きてしまいます。近年では、この気候変化と地球温暖化が密接に関係していると言われておりますので、今後我が国においても、毎年が昨年同様あるいは更に厳しい気候に見舞われるのではないかと懸念されます。
こうした中で、世界の温室効果ガスの排出量を産業別にみた場合、農業部門ではFAO(国連食糧農業機関)の2011年推定値は53億トン〈CO2換算〉で14%の割合にあります。
そこでスローフード運動の基本的な精神を考えてみますと、私たち人間は食料なしでは生きていけないわけであり、その大切な食材を安全な方法で生産するために、3項目を挙げております。それは「①地球規模で環境を破壊しない」「②動物たちの生命を脅かさない」「③私たちの健康を傷つけない」というものであります。この運動は、スローフード発祥のイタリアをはじめ世界で160を超える国々で展開されており、地球規模の環境問題では、地球温暖化対策の一つとして大きな影響力があることから、今後益々重要視されていくものと考えられます。

 ところで、当協会は昨年6月と11月に計画どおり交流型食談会を開催しました。地産地消と旬の美味しさをテーマとして、各料理の食材を新鮮な県内産で埋めつくし、その美味しさに参加者の多くは会話を楽しみながら、舌鼓を打っているようでした。今後も食談会は参加者の要望を聞きながら、群馬の食材を中心に活用するとともに、PRして、地元生産者を応援するなどスローフードの精神に基づいて開催したいと思います。

 今年もスローフード活動は、私たちの本来のリズムを生活の中に取り込むことを目指し、また食をテーマに具体的な活動を展開することを念頭において、人と人、人と自然の関係性を豊かで潤いのあるものとし、地域文化の継承と活性化に貢献できるよう目標を定めて、会員の皆様や各事業の参加者に喜んでいただけるよう各事業にしっかりと取り組んで行く所存でございます。

 結びになりますが、今年も皆様方のますますのご発展とご健勝を祈念いたしますと共に、今後とも群馬県スローフード協会に対して一層のご理解とご協力をお願いして、新年のご挨拶とさせていただきます。

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