NPO法人群馬県スローフード協会
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新年のご挨拶


                           理事長 新井治男
謹んで新春のお慶びを申し上げます。
皆様お揃いそれぞれ良き年をお迎えになったことと存じます。

 ご承知のとおり、昨年12月30日に環太平洋経済連携協定【TPP】が発効になりました。これによって順次関税の引き下げが始まり、安価な外国産の食材が店頭などに並んでいくと思われます。これによって消費者は恩恵を被れると感じてしまう。しかし、例えば日本における農業者の農地の規模は平均的に小さいので、オーストラリアなど広大な農地を所有する諸外国に比較してどうしても不利となります。そこで国は農業を護るために、農業対策の予算を計上して、外国との農産品に対抗できるよう強い産地づくりを進めております。ところが、これが十分機能しなかった場合は、スローフードのスローガンで「おいしい」「きれい」「ただしい」のうち「ただしい」と言う観念からは外れていき、農業者の生産活動は持続できなくなります。そうならないためにも、農業者の自助努力とともに、国は国内の農業者をしっかりと護れる農業施策の具現化が、今なお求められております。

 ところで、当協会は昨年5月と11月には計画どおり交流型食談会を開催しました。コンセプトは地産地消であり、各料理の食材は新鮮な県内産が殆どで、その美味しさに参加者の多くは会話を楽しみながら、舌鼓を打っているようでした。また、各料理を参加者一人ひとりに、できたてのものをコース料理で提供いただいたのも喜ばれました。今後も食談会は参加者の要望を聞きながら、群馬の食材を中心に活用し、PRして、地元生産者を応援するなどスローフードの精神に基づいて開催したいと思います。

 また、スローフード協会もお陰様で交流型食談会、体験型食談会、機関誌「上州の台所」の発行など各事業を概ね実施することができました。
 これも偏に会員の皆様、協賛等していただいた企業や関係団体、食談会に参加して頂いた皆様のご支援・ご協力の賜と改めてお礼申し上げます。

 今年もスローフード活動は、私たちの本来のリズムを生活の中に取り込むことを目指し、また食をテーマに具体的な活動を展開することを念頭において、人と人、人と自然の関係性を豊かで潤いのあるものとし、地域文化の継承と活性化に貢献できるよう目標を定めて、会員の皆様や各事業の参加者に喜んでいただけるよう各事業にしっかりと取り組んで行く所存でございます。

 結びになりますが、今年も皆様方のますますのご発展とご健勝を祈念いたしますと共に、今後とも群馬県スローフード協会に対して一層のご理解とご支援をお願いして、新年のご挨拶とさせていただきます。

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