NPO法人群馬県スローフード協会
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新年のご挨拶


                           理事長 新井治男
新年明けましておめでとうございます。
皆様にとって幸多き年となりますよう心からお祈り申し上げます。

  ご承知のとおり、2015年に環太平洋経済連携協定【TPP】は、米国をはじめ12カ国で大筋合意となりましたが、昨年は米国のトランプ大統領就任後間もなくTPPから離脱宣言されました。参加国の中で最も影響力のある米国なので、我が国をはじめ各参加国とも戸惑いがありました。当初から考えていたTPPとはその状況が大きく変わってしまうので、米国抜きでの協定は難しいとの見かたもありましたが、将来米国が加入することも視野に入れながら、参加希望のある11カ国の間で協定を結ぶことが、再度大筋合意されたと閣僚声明で昨年11月に発表されました。そして早ければ2019年の発効になる模様ですが、これが発効されますと、参加国間の関税で守られているガードが徐々に取り除かれていくため、日本全体が経済的変化をもたらすことになりますから、様々な準備も必要になってきます。 なかでも人が生きていくために欠かせない食材を生産している農業分野では、その影響が重くのしかかってくるため、我が国の農業が安心安全の食材をどう確保していくのかなど、今後の農業施策は予断を許さない状況になっておりますので、国民が安心できるようなしっかりとした政府の舵取りに期待したいと思います。

 ところで、スローフード協会の大きな事業として、交流型食談会を毎年2回程開催し、食談会での料理食材は、地産地消を心掛けて地元の農畜産物を活用しております。参加者にそれを味わっていただくことにより、地元の食材の素晴らしさを再認識していただいております。今後も関係者とともに地産地消を通して、ぐんまの農畜産物をPRしていくこととしておりますので、会員の方は勿論ですが、一般の方もスローフードに興味のある方は、食談会にご参加くだされば有難いです。

 スローフード協会の今年度事業もお陰様で交流型食談会、体験型食談会、講演会、機関誌「上州の台所」の発行等の事業を計画どおり実施しております。
 これも偏に会員の皆様、協賛等していただいた企業や関係団体の皆様のご支援・ご協力の賜と改めてお礼申し上げます。

 今年もスローフード活動は、私たちの本来のリズムを生活の中に取り込むことを目指し、また食をテーマに具体的な活動を展開することを念頭において、人と人、人と自然の関係性を豊かで潤いのあるものとし、地域文化の継承と活性化に貢献できるよう目標を定めて、会員の皆様に喜んでいただけますよう各事業等にしっかりと取り組んで行く所存でございます。

 結びになりますが、今年も皆様方のますますのご発展とご健勝を祈念いたしますと共に、今後ともスローフード協会に対して一層のご理解とご支援をお願いして、新年のご挨拶とさせていただきます。

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