理事長　新井治男
新年明けましておめでとうございます。
皆様にはそれぞれ良き年をお迎えになったこととお慶び申し上げます。

　ご承知のとおり、政府は環太平洋経済連携協定「ＴＰＰ」締結に伴う法整備について、先の国会で成立いたしました。しかしながら米国の次期大統領であるトランプ氏が、早くも大統領就任当日には「ＴＰＰ」から脱退を通告する旨表明していると報道されました。これにより、「ＴＰＰ」の発効は大きく遠のいて行くのでしょうか。「ＴＰＰ」は日本の産業に大きく影響することであり、今後の動向をしっかりと注視して行きたいと思います。
ところで、昨年秋に群馬県スローフード協会と（株）総合ＰＲが渋川市から借り入れて、旧赤城村の「旧三原田小学校栄分校」を交流の場に活用できるよう改修工事をしました。栄分校は旧三原田小の分校として１９５７年に開校し、２００９年３月で約半世紀の歴史に幕を下ろし廃校となりました。標高約５４０メートルに位置する木造平屋建ての校舎で、図書室や音楽室を備えており、１００人程度を収容できる講堂兼体育館があります。今後は地域の方々をはじめ、多くの方々に来ていただき、コミュニケーションの場として活用し、将来は地域の活性化につながるよう計画しております。
　 　スローフード協会は、今年度もお陰様で数々の交流型食談会、体験型食談会、会報誌「上州の台所」の発行等各事業を順調に実施してきております。
　これも偏に会員の皆様、協賛等していただいた企業や関係団体の皆様のご支援・ご協力の賜と改めてお礼申し上げます。
　今年もスローフード活動は、私たちの本来のリズムを生活の中に取り込むことを目指し、また食をテーマに具体的な活動を展開することを念頭において、人と人、人と自然の関係性を豊かで潤いのあるものとし、地域文化の継承と活性化に貢献できるよう目標を定めて、会員の皆様に喜んでいただけますよう各事業等にしっかりと取り組んで行く考えでございます。

　結びになりますが、今年も皆様方のますますのご発展とご健勝を祈念いたしますと共に、今後ともスローフード協会に対して一層のご理解とご支援をお願いして、新年のご挨拶とさせていただきます。

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