理事長 新井治男
新年明けましておめでとうございます。
皆様にはそれぞれ良き年をお迎えになったこととお慶び申し上げます。
ご承知のとおり、昨年は環太平洋経済連携協定【TPP】が大筋合意となりました。これが発効されますと、関税で守られているガードが取り除かれていくため、日本全体が経済的に大きな変革を及ぼすような問題となっております。なかでも人が生きていくために欠かせない食材を生産している農業分野では、その影響が大きくのしかかってくるため、我が国の農業が安心安全の食材をどう確保していくのかなど、今後の農業施策は予断を許さない状況になっておりますので、国民が安心できるようなしっかりとした政府の舵取りに期待したいと思います。
昨年秋に、県は農業振興の一環で11月29日を「ぐんますき焼きの日」に指定しました。全ての食材が県内で賄える「すき焼き」を群馬ならではのおもてなし料理として、農畜産物の需要拡大とともに、県民の食として一層の定着を図るために制定されました。私たちのスローフード協会も活動の一つとして、これに合わせて前橋のレストランで11月に「ぐんますき焼きの日」プレ食談会を200人ほどの参加者を募って、盛大に開催しました。今後も関係者とともにぐんま・すき焼きアクションを応援していくこととしております。
スローフード協会もお陰様で数々の交流型食談会、体験型食談会、機関誌「上州の台所」の発行等の事業を実施することができました。
これも偏に会員の皆様、協賛等していただいた企業や関係団体の皆様のご支援・ご協力の賜と改めてお礼申し上げます。
今年もスローフード活動は、私たちの本来のリズムを生活の中に取り込むことを目指し、また食をテーマに具体的な活動を展開することを念頭において、人と人、人と自然の関係性を豊かで潤いのあるものとし、地域文化の継承と活性化に貢献できるよう目標を定めて、会員の皆様に喜んでいただけますよう各事業等にしっかりと取り組んで行く考えでございます。
結びになりますが、今年も皆様方のますますのご発展とご健勝を祈念いたしますと共に、今後ともスローフード協会に対して一層のご理解とご支援をお願いして、新年のご挨拶とさせていただきます。
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